3月11日になりました。東日本大震災から10年という節目に、色々な思いや記憶が胸に去来します。遅い昼食のために外を歩いていたら電信柱やビルがぐにゃぐにゃと揺れたこと、まだその時は普通に買えたコンビニ食を部下と分けたこと、徒歩で帰宅して家族と猫の無事を確認したこと、津波の映像に心乱れたこと、直後の4月に豪州へ出張し自然の雄大さに癒やされたこと―。他の災害を含めてですが、改めて犠牲になった方々のご冥福をお祈りするとともに、まだご家族が行方不明になったままの方々に何らかの形で再会の機会が訪れることを願ってやみません。

あれから10年経った今、旅行業界は未曾有のコロナ禍にあえいでいるわけですが、皆様は過去、現在、未来をどのように捉えられているでしょうか。東日本大震災の被害の10倍超ともいう南海トラフ地震を控え、さらに気候変動も待ったなしの状況で、我々は何をどのように備えるべきなのでしょうか。そんなことを考えてみは思考が停止するの繰り返しで、その日が来るまでそれを繰り返すしかないのかとそれをまた自問しています。