ワクチン接種が順調に進み旅行需要の急回復に湧いている米国で、航空各社がレジャー需要の獲得に力を注いでいる。
もともと昨年から国内線でレジャー路線を強化していたほか、早々に受入を再開したメキシコへの路線も2国間の航空座席数で世界最多となるなどその傾向は強かったが、ワクチン接種済みの米国人旅行者について隔離を免除する国々が増える中で、最近はそうした国々への路線開設の話題が続いている状況だ。
具体的には、デルタ航空がニューヨークJFKとミネアポリス、ボストンからアイスランドのレイキャビクへの路線就航を先月末に発表。また、ユナイテッド航空も夏の需要を見込んでレイキャビクとアテネ、ドゥブロヴニクへの路線開設を決めている。ユナイテッド航空は夏ダイヤに運航するラテンアメリカ線が約120路線となり、2019年を超える見込みであることも報じられている。
こうした夏の需要に期待した展開は欧州でも顕在化しており、ルフトハンザドイツ航空もカリブ海やギリシャなどへの路線強化を表明。フランクフルトとミュンヘンから合計33路線を追加する計画だ。