Travel Weeklyによると、バイデン大統領とジョンソン首相は部会を設置して早期の往来再開を目指すことで合意したが、IATAのウィリー・ウォルシュ事務総長は取材に対し、EU各国がワクチン接種者の受入を再開しているにも関わらず、米英両国は感染率が低くワクチン接種率も極めて高い中で部会を設置しなければ国境を開けないというのは、明らかに臆病な政治的判断だ」と猛批判した。

両首脳が、ウィンストン・チャーチルとフランクリン・ルーズベルトが署名した大西洋憲章を引き合いに出していることについても、「チャーチルとルーズベルトはドイツ軍の潜水艦という本当の危険を乗り越えて直接会った」として、より踏み込んだ対応をするべきと訴えた。

ウォルシュ氏はブリティッシュ・エアウェイズやその持株会社のIAGのCEOを歴任した人物で、最近も英国の運輸長官を「運輸しない長官」だとこき下ろしている