AIRLINE WEEKLYによると、エールフランス航空のCFOがこのほど、決算説明会で「コロナ前の水準に戻ることはない」との予測を示した。現時点で、夏のピークにおける国内線供給量は2019年比85%まで回復する見通しだが9月には72%減にまで縮小するという。
欧州では、コロナ禍の航空会社に対する経済支援の条件に気候変動対策が組み込まれるなど航空の環境負荷に注目が高まっており、フランスでは鉄道で2時間半以内の区間については国内線の運航が認められないことも決まっている。
CFO自身はこの決定と自身の見通しの関係性に言及しなかったが、エールフランスは仏国鉄と「エア&レイル」を強化することも決めている。
なお、国際線は国内線よりも明るい見通しを持っており、第3四半期には最大30%減まで回復すると期待。とはいえ、それでも2022年の供給量は、米国が年内に往来を再開しても25%減までしか戻らないと見ているという。