BBCによると、ニュージーランドは来年4月からワクチン接種を完了した外国人旅行者の受け入れを再開するが、到着時に7日間の隔離を求める計画だ。

段階的に制限を緩和するもので、まずは豪州にいるニュージーランド国民について1月16日からワクチン接種を条件に専用隔離施設に入らずに自己隔離を認める。そしてその他の国に滞在する国民は2月13日から受け入れを再開する。最終段階の外国人旅行者は4月30日から入国が許可される。

この発表に対して、stuff.co.nzによると、旅行観光産業は日程が示されたことは歓迎しつつも、自己隔離が課されることについて「ナンセンス」で「過剰」だと批判の声が上っているという。

フライトセンターNZのマネージングディレクターは「多くの家族がクリスマスを前に愛する人と再会したいと切望しているのに、なぜ2022年まで待たなければならないのか」とコメント。また、航空会社と空港の団体であるThe New Zealand Aviation Coalitionも、政府は世界でも最も厳しい部類の国境規制に固執しているが、国内で感染が増えた現時点でそれはもはや意味をなさないと批判している。

このほか、「海外の航空会社がニュージーランドから撤退することになれば、戻ってくるのは数年後になるかもしれない」「今日の政府の判断は、今後5ヶ月ではなく、次の5年間の国際観光のあり方に影響する」といった懸念の声もあるという。