観光地が自ら旅行予約サイト開設、バルバドス、

Skiftによると、バルバドスで新たな旅行予約サイト「BookBarbados.com」が立ち上がった。

コロナ禍の発生直後に旅行会社などから国内ホテルへの支払いが滞ったこともあり、デスティネーションとして独自の予約サイトを開設。あらゆるクラスのホテルから現地ツアー、Airbnbの物件、長期滞在などをすべて予約できるようにした。また、単に消費者の旅行代金を直接地元企業に渡すだけでなく、観光マーケティングのプラットフォームとしても活用する。

サイトを開設したのは民間の起業家だが、DMOや政府からのサポートも得て強固な官民連携の関係を構築。観光大臣は「観光部門に革命を起こすために必要な、革新的で国際化されたテクノロジー主導の新興企業の一例」と称賛しているという。

今後はバルバドスから出航するクルーズやパーソナルトレーナー、DJなど付加的なサービスまでカバーしていきたい考え。また、現地住民向けのアフィリエイトプログラムや、旅行会社向けのコミッションなども計画している。コミッションについては、ホテル側が宿泊部分と食事を分けて登録するといった設定も可能。国際送金を待つ必要もなくし、地元企業のキャッシュフロー改善にも貢献する。

さらに今後は、国際航空運送協会(IATA)の代理店登録もし、航空券付きパッケージの販売にも乗り出す。

サイトの開設者は、エクスペディアなどの大手企業は「私のお気に入りのラム酒店など気にも留めない」と指摘しており、そうした視点でサプライヤーとユーザーを獲得して成長と経済への貢献を実現していきたい考え。カリブ海地域への横展開にも意欲的だ。

記事では、前払いのスキームを採用していること、「VisitBarbados.org」との棲み分け、他社との差別化策などについても細かく紹介されている。