2022年4月に発表、報道、確認された旅行観光関連の資金調達やM&Aの情報は下記の通り。
ドバイのTek TravelsはスイスのB2B宿泊プロバイダーBookabedの株式51%を取得。Tek Travelsは「Leading Global Travel Distribution Platform」を謳うtboの傘下。(出典:Travel Weekly)
韓国の旅行テックプラットフォームのYanoljaはHotelOnlineに金額非公開で出資。HotelOnlineは2014年創業でアフリカや中東のホテルのオンライン流通やデジタルマーケティングを支援。(出典:PhocusWire)
OTAのCheapOairとOneTravelを傘下に持つFareportalは検索テクノロジー企業のSearch Machinesに出資。詳細は非公開。Search Machinesは2019年に英国で創業しており、AIや機械学習を使ってSEMを自動化、効率化。(出典:PhocusWire)
スペイン発のPMS開発企業Amenitizは3000万ドル。欧州の独立系ホテルに直販強化を約束するチャネルマネージャーやPMS、決済機能などを提供。スペインのSaaS企業としては過去最大のシリーズAだったとのこと。(出典:PhocusWire)
メキシコ発の短中期賃貸スタートアップCasaiはブラジルのスマートロック開発企業Loopkeyを買収。金額など非公開。昨年12月にもブラジルの施設管理系Roominを買収している。(出典:PhocusWire)
デジタルガイドブックの英スタートアップTouch Stayはシードラウンドで約50万ポンド。宿泊施設などが利用客に「digital welcome book」を提供できるようにして効率化と満足度向上を実現。SiteMinder創業者も出資。(出典:PhocusWire)
メリーランド州発でホテルデータのクラウド保存・処理を手掛けるMyDigitalOfficeは宿泊業界向けのレベニューインテリジェンスソフトウェアを開発するFocal Revenueを買収。詳細非公開。(出典:PhocusWire)
米国の旅行業コンソーシアムEnsembleは非上場のNavigatrに買収される。Ensembleは米国とカナダで600社超が傘下。Navigatrは傘下にKensington Tours、TripArc、Travel Edge、Travel Edge Networkなどを抱える。(出典:travelmarket report)
団体旅行の予約プラットフォームGroups360は3500万ドル。アコー、ヒルトン、IHG、マリオットが共同出資している企業で、ホテル客室と宴会会議設備の両方の在庫をリアルタイムで確認し簡単に予約できることが強み。(出典:HOTEL NEWS RESOURCE)
自動運転スタートアップ「縦目科技」、シリーズEで約190億円調達(出典:36Kr Japan)
ツアー&アクティビティのマーケットプレイスを運営するCivitatisは約1億ユーロ。スペイン発で欧州やラテンアメリカ地域での拡大目指す。(出典:PhocusWire)
バケーションレンタルの管理サービスを提供するVTripsは同様のSouthern Vacation Rentalsを買収。詳細非公開。1120軒の施設と123人のスタッフを追加。Vtripsは買収による成長を続けており、2021年には20件以上の買収を実施して合計の施設数を5000軒超としている。(出典:PhocusWire)
宿泊産業向けビジネスインテリジェンスのOTA Insightはダラスを拠点にホテル向けレベニューインテリジェンスのKriya RevGenを買収。詳細非公開。OTA Insightは昨年11月に8000万ドル調達、先月にもバケーションレンタル向けの同業Transparaentを買収。(出典:PhocusWire)
フィンランド発、トコジラミをスマートテクノロジーで撃退するValpasは160万ユーロ。ベッドの脚を製品に交換することで虫を集めて発見されたらプッシュ通知。(出典:PhocusWire)
パリ発のチャットボット開発Mindsayを中国企業Laiyeが買収。詳細非公開。Laiyeは北京を拠点にオートメーション関連ソフトウェアをグローバルで提供。(出典:PhocusWire)
業務渡航・経費精算系のオートメーションソリューションを開発するItiliteは2900万ドル。2017年創業で2020年にシリーズBで1300万ドル、それ以降で事業が6倍に成長。(出典:PhocusWire)
印バイクタクシーのRapidoは1.8億ドル。複数の交通モードを展開して1億人へのサービス提供目指す。(出典:PhocusWire)
Lyftはカナダ発のバイクシェア企業PBSC Urban Solutionを買収、詳細非公開。PBSCは15カ国に9.5万台展開、買収でLyftのマイクロモビリティ事業は規模が2倍に。(出典:PhocusWire)
アマゾンも出資したeVTOL(電動垂直離着陸機)のBeta Technologiesは3.75億ドル。(出典:Axios)
中国市場で海外レンタカーの予約プラットフォームを運営するZuzuche.comが資金調達。金額非公開ながら数千万ドル規模。(出典:China Travel News)
オランダ発のキャンプ場予約サイトCampspaceは300万ユーロ調達、ドイツの同業Pop-Up Campsも買収。出資者の中にはBooking.comの元CPOも。(出典:PhocusWire)
ツアー&アクティビティの流通事業を手掛けるHolibobはアクティビティ分野のコンテンツ管理システムやマーケティングプラットフォームを開発するTourismSolvedを買収。詳細非公開。(出典:PhocusWire)
短期賃貸のスタートアップだったLyricは、物件管理業者向けのレベニューマネジメント&ビジネスインテリジェンスツールに特化しWheelhouseとして再出発。(出典:PhocusWire)
英国のOTAスタートアップLuckyTripは5000万ポンド程度の調達を計画。すでに既存出資者が35万ポンドをコミット。2019年の1.5億ポンドの調達でクラウドファンディングの参加者からの再出資にも期待。LuckyTripの特徴は、トップページで予算を設定して「Luckyボタン」を押すと他のOTAなどの在庫情報を参考におすすめの旅程を提示すること。これまでにボタンのタップ回数は5500万回を超えているという。(出典:TRAVOLUTION)
日本を拠点とする次世代ホスピタリティ企業のWayfarer(ウェイフェア)は1.04億円調達。2019年創業以来の調達額は2.14億円に。テクノロジーの活用と若年層をターゲットとした展開が特徴。(出典:プレスリリース)
ドバイ発でライドシェアなどモビリティ系事業を展開するSwvlはトルコの競合Volt Linesと英国のスマートバス運営Zeeloを買収。詳細非公開だがZeeloは1億ドル規模とも。1年未満で5件目の買収発表。4月上旬にはSPAC経由でNASDAQにも上場。(出典:PhocusWire-Volt Lines/PhocusWire-Zeelo)
英国の旅行系起業家がインフルエンサーを活用する旅行スタートアップのTrending Travelによる50万ポンドのクラウドファンディングに参加。InstagramやTikTok、Facebookで独自の旅行コンテンツを発信してコンバージョンに繋げるスタイル。(出典:Travel Weekly)
B2B流通から出発して消費者向けサブスク型旅行事業などにも多角化しているMondeeは、上場に向け統合予定のSPACが2000万ドル調達を発表。出資者のなかにはTravelportのオーナーであるElliott Managementなどの名前も。(出典:Skift)
広州汽車(GAC)集団の配車サービス事業Ruqi MobilityはシリーズAで10億元。テンセントなども出資。2019年創業、今回調達した資金は自動運転タクシーの開発に投じて年内に200台超を製造する計画。(出典:PhocusWire)
手荷物預かりスペースの予約プラットフォームBounceは1200万ドル。米国発、欧州展開に意欲。FacebookやTwitter、Slackなどのほか旅行系でもLyft、Lime、Journera、TripActionsなどに出資したVCのアンドリーセン・ホロウィッツが主導。4ヶ月前にも200万ドルを調達したばかり。(出典:PhocusWire)
印発で旅行会社のオンライン販売支援などを手掛けるTravClanは470万ドル。昨年7月にも220万ドル。1.5万社が利用し予約ボリュームはコロナ前の20倍に。(出典:PhocusWire)
英国のTravel CounsellorsとSykes Holiday Cottagesにも出資しているVitruvian Partnersがスペイン語に特化したアクティビティ業者Civitatisに出資。詳細非公開。Civitatisは3000都市で7万件のアクティビティを提供、2022年の取扱人数は700万人超の見込み。(出典:TRAVOLUTION)
英国のSykes Holiday Cottagesは同じく英国のForest Holidaysを子会社化。Forest Holidaysは英国内で森の中に建つ宿泊施設を運営。(出典:PhocusWire)
民泊ホストやバケーションホーム管理者にセンサーなどモニター用テクノロジーを提供するMinutは1400万ドル、シリーズB。(出典:Skift)
民泊などの施設を寝具や家電、家具、フィットネス機器などのショールームにするGlimpseは620万ドル。(出典:Skift)
アイスランド発でバーチャルインターラインなどの技術を開発するDohopは数百万ユーロ。(出典:Skift)
デンマークで354軒の夏用ホリデーホームの予約プラットフォームを運営するLandfolkも数百万ユーロ。(出典:Skift)
ユナイテッド航空はSAF開発のCemtivaに金額非公開で出資。(出典:Skift)
チェンナイ発、AIで旅程作成を手助けするPickyourtrailは金額非公開で資金調達。(出典:Skift)
短期賃貸向けにオールインワンのPMSを開発するUplistingは50万ドル。(出典:Skift)
MakeMyTripsグループのTripMoneyは、インド市場で両替や他通貨決済、海外SIMカード、旅行保険などを扱うBookMyForexの株式の過半数を取得。(出典:Skift)
医療保障事業からコロナ禍で世界を旅するリモートワーカー向けのソーシャルセーフティネット事業に進出したSafetyWingは3500万ドル。(出典:Skift)
都市生活者に郊外での宿泊や旅行を提供するRausは337万ドル。(出典:Skift)
日本の民泊関連企業matsuri technologiesは20億円(発表は3月中)。(出典:Skift)