Simple Flyingによると、デルタ航空は7月11日にA330-200を自らチャーターしてロンドン・ヒースロー空港からデトロイトまで約1000個の手荷物を運んだ。

ヒースローによる運航制限でロンドン発便をキャンセルすることとなって空いた機材を活用したもので、顧客に手渡せずにいた手荷物を積んで戻ったという。

航空業界では遅延や欠航が相次いでおり、同時に手荷物のトラブルも急増中。6月に米系航空会社で発生した手荷物の破損や遅延は約22万件となって前年を135%上回った。最多はアメリカン航空の6.5万件で、4.5万件のデルタ航空は2位だった。

ちなみに、Simple Flyingの別の記事によると、SITAの2019年のレポートでトラブルに見舞われた手荷物の数が年間で2800万個に達し、このうち5%は完全に紛失されたことが明かされている。