AIRLINE WEEKLYによると、エアインディア(AI)は9月19日に5年間の戦略的な再建計画「Vihaan.AI」を発表した。

具体的な施策は示されていないものの、国内市場のシェアを30%に引き上げるほか、国際線でも大幅にシェアを拡大し、さらに顧客体験や運航品質など様々な側面でサービス改善を目指す。

率いるのは、かつてシンガポール航空(SQ)の日本支社長やスクートのCEOなどを歴任したキャンベル・ウィルソン氏。

ウィルソン氏は計画について「かつてAIがそうであった、そして再びそうなるに値する、世界クラスの航空会社にするためのもの」であると説明し、そのうえで「「インドの誇りを胸に、世界中のお客様にサービスを提供する世界的な航空会社として認められることに全力を注いでいる」と語ったという。

インド国内線のシェアは、2022年の1月から8月までで見るとインディゴが56%で最多で、AIは8.5%に留まる。AIを傘下に収めたタタ・グループの別会社であるヴィスタラは9.2%を占めている。

一方、長距離国際線ではエミレーツ航空が市場をリードしており、AIもスターアライアンスに加盟するにも関わらずユナイテッド航空などがエミレーツとの提携のメリットとしてインド路線の充実を指摘するほど。AIはこうした状況下での目標達成に向け、新機材の導入を含めて積極的な展開が求められることになる。

記事では、AIが描くような経営改革を実現した例はほとんどどないと指摘。AIを取り巻く環境や課題、可能性について説明している。