HOTEL NEWS RESOURCEはこのほど、現在のホテル流通における6つのオンライン予約トレンドについて説明する記事を公開した。
予約チャンネルについては、アドビの調査で旅行者の52%が旅行先のホテルやレストラン、ツアー&アクティビティなどについてモバイル端末で検索している一方、予約の作業をしたのは21%に留まったとのこと。
また、90%の人々が旅行の情報収集をオンラインでしているが、モバイルでデスクトップと同じホテル料金や航空運賃が見つけられると考えているのは23%に留まったといい、ここからも多くの人がデスクトップを重視している傾向が伺える。ただしモバイルへのシフトも見えてきているため、すべてのチャネルを最適化することが重要としている。
2つ目の傾向として、ミレニアル世代を中心に「物より体験」を重視する傾向が高まっており、新しい体験、歴史・文化を学ぶこと、新しい場所を訪れることで「没入する」ことが旅行計画で重要な要素となっているという。Tripadvisorの調査でも日本などの旅行者の3分の1以上がこれまで行ったことのないデスティネーションへの旅行が以前よりも重要だと回答した。
3つ目はホテルのリスティングにおいて画像が果たす役割で、高品質な画像を多く掲載するホテルではコンバージョン率が15%も向上するとのこと。Tripadvisorでも、写真が1枚でもあるとエンゲージメントが138%、予約問い合わせの可能性も225%高くなり、さらに100枚以上の画像を用意しているとエンゲージメントが151%、予約問い合わせの確率も283%高くなるという。
4つ目は直販の増加で、コロナ禍の返金遅れによりOTAへの信頼が揺らいだとのこと。消費者の意向や、実際の独立系ホテルでの比率で直販がOTAなどを上回ったという調査結果が複数示されている。
そして5つ目は予約のリードタイムの長期化や長期滞在の増加傾向で、ワーケーション需要などにも注意が必要。6つ目はパーソナライゼーションで、コンバージョン率の向上や「カゴ落ち」客の再獲得などに有効とのこと。
記事では各項目についてより詳細に説明されている。