HOTEL NEWS RESOURCEは12月6日、ホテルがメールマーケティングを実施する際に重要となるポイントを紹介する記事を公開した。TRVLWIREを運営する筆者も長年にわたってメールマーケティングに関わってきているが、その経験から見てホテル以外の業種業態でも役立つ情報が分かりやすくまとめられていたので、筆者の意見も交えて紹介する。

メールアドレスを入手しておくことで既存顧客や潜在顧客まで直接コミュニケーションを撮ることができるメールマーケティングは直販増加にも有効だが、闇雲にメールを送りつけるだけではむしろ逆効果。

記事中で重要と示されているのは、「配信先をセグメントごとに分割し適切にアプローチする」「件名は丁寧に」「画像は関連性と質の高さに留意」「モバイル対応」「A/Bテストで改善」「結果のモニター」の6つ。

当たり前ではあるがすべては「いつ誰に何をどう伝えるか(3W1H)」で、例えば1点目は相手を細分化することでパーソナライズしたメールをタイミング良く送り、それによって開封率やクリック率、読者満足度を向上することが可能。

件名と画像も、数多くのメールが受信ボックスに届く状況のなかで、「件名で目を引き開封してもらう」「最初に表示される部分(基本的には画像)で本文を読む気にさせゴミ箱行きを回避する」ことが極めて重要になる。

記事では続いて配信ツールの選択についても言及。新規登録の歓迎メール、特別セールのお知らせメール、ニュースレター、カゴ落ちメールなどの機能を備えたツールの中から目的や予算、PMSの連携可否などで選んでいくことになる。また、ホテルであれば到着時、出発時、宿泊後アンケート、あるいはアニバーサリーなどカスタマイズしたメール送信も重要としている。

記事では各項目についての概要や重要な指標などについても説明されている。なお記事はオートメーションも見据えた本格的な運用を前提としているが、まずはあまり費用をかけずに人力で始めてみるのも一つの手ではないかと思う。(興味はあるがどうすれば良いか分からないという場合は、質問いただければお答えします。)