ダイバーシティ(多様性)、エクイティ(公平性)、インクルージョン(包括性)の頭文字を取った「DEI」の取り組みの重要性が日本を含めてますます広く認識されているが、liveandletsfly.comによるとユナイテッド航空のパイロットの労働組合で新たにリーダーに就任した人物が過去のネット上での投稿によりあっという間に辞任する事態となった。

就任後すぐに、パイロット同士のオンラインコミュニティ内でゲイやDEI、人種、性別に関して悪質なジョークや差別的な投稿を繰り返していたとオンライン上で告発されてブログなどで取り上げられたもので、すぐに(やや簡素な)謝罪コメントを発表したものの炎上は収まらず主要メディアまで後追いしはじめ辞任に追い込まれた。

liveandletsfly.comでは、同人を選出した組合の運営委員会が投票の前にそうした過去の投稿を把握していたことにも問題があると非難。また辞任の発表文でも問題の本質を理解していないと指摘している。

こうした人権に関わる失敗は「一発退場」であること、さらに問題が表面化した際の対応次第では火に油を注ぐことを肝に銘じておきたい。