AI自体は社会全体ですでに広く利用されているが、生成型AIと呼ばれるChatGPTの登場により旅行観光産業の流通の根幹に大きな変革期が訪れるとの見方も広まってきている現在。昨日もTravelocityやKayakなどを立ち上げたテリー・ジョーンズ氏による予想を紹介したが、ルフトハンザ・イノベーション・ハブが運営するメディアTNMTも最新のメルマガで4つの活用事例を紹介している。

紹介されたのは、AIパーソナル旅行アシスタントを標榜するGuideGeekと、旅程作成のiplan.aiAMBLRRoam Around

iplan.aiとAMBLRは、典型的なAIによる旅程作成ツールのように見えつつフィルターや質問の候補の提示などにより、生成型AIに適した検索文を作るのに慣れていないユーザーなどにも使いやすい作りに。またRoam Aroundは回答結果の文章内に適宜リンクを設定することで必要な情報を簡単に深掘りできるようにしている。

これ以外でもTRAVELMOJITripnotesVacay Chatbotなども旅程を提案。ドライブ旅行に特化したCuriosioや複数都市にも対応するRoamrなど差別化の動きも広がっている。

一方、フェイクの口コミの増加への懸念も高まっている。

なお、LinkedInに投稿されたある記事ではデスティネーションマネジメントに生成型AIが及ぼす影響について予測。その中では「AIがあなたの仕事を奪うのではなくAIを活用する誰かが奪うのだ」との言葉も紹介されている。


(2023年4月19日追記)PhocusWireも4月18日に旅行観光産業におけるChatGPTの活用例をまとめる記事を公開した