Travel Weekly Asiaによると、世界旅行ツーリズム協議会(WTTC)は2033年における旅行観光産業のGDP寄与額が世界全体で15.5兆ドル規模となり、世界経済の11.6%を占めるとの予想を示した。2019年の段階では10超ドルで全体の10.4%だった。
GDP寄与額の成長率は年平均5.1%で、世界経済全体の2.6%を大きく上回るペース。GDPへの寄与額を国別で比較すると、米国、中国、ドイツ、英国と並んで日本が上位に入り、英国との順位も逆転したとのこと。6位から10位までの顔ぶれはフランス、メキシコ、イタリア、インド、スペインという。
特に中国については、2033年段階での国別の寄与額で米国を超えて世界1位となり、国のGDPの14.1%に相当する4兆ドル規模が旅行観光産業からもたらされるとの予測。米国は3兆ドルで全体の10.1%となる見込みという。
このほか雇用の創出でも、2019年には世界全体で3.34億人が同産業内で従事していたが、2033年には4.3億人へと大幅に増加すると予想。おおよそ9人に1人が旅行観光産業に関わる仕事に就くことになるとしている。