今年の桜の開花予想は東京都千代田区で3月15日となっており平年と比べると11日も早いらしいのですが、少し前の暖かさを考えるとさもありなんという印象です(昨日は随分寒かったですが)。一方、昨年はそれよりもさらに早かったらしいのですがまったく覚えてなく、自分の記憶のいい加減さを感じます。

桜は言うまでもなく毎年咲くわけですが、過去その年々の桜をどう見ていたかを思い出そうとしると実は難しいものがあります。ただし別の記憶と結びつくと鮮明に思い出されたりもし、例えば私の場合、2011年の震災直後に福島を訪れた時、田んぼの中で1本の桜が綺麗に咲いていた光景は今でも鮮やかに思い出されます。また、昨年の緊急事態宣言下に近所の緑道で人目を忍びながら花見をしたことも生涯忘れないでしょう。

そう思うと、来年以降の世の中がどうなるか分かりませんが、「便りがないのは良い便り」と同じ理屈で、後から特別何も思い出せない方が世の中は平穏と言えるかもしれません。