PhocusWireによると、グローバル・ビジネストラベル・アソシエーション(GBTA)がこのほど年次レポートを発表し、世界で支払われる出張旅費の合計が1.48兆ドル(約229兆円)規模となって過去最高だった2019年の1.43兆ドルを超える見通しであることを明らかにした。

出張回数自体は減少傾向にあるとの調査結果もあるが、単価は上昇している模様。昨年のGBTAレポートでは今年の見通しとして1.4兆ドルとしており予想を超えるペースで上昇していることになる。

また今年のレポートでは2028年には2兆ドル(約309兆円)を超えるとの予想も披露。昨年版では2027年に1.9兆ドルとしていた。世界経済が「比較的安定」していることに加え、コロナ前の出張習慣が戻りつつあることから今後数年間は堅調な伸びが続くと予想したという。

地域別ではアジア太平洋が全体の41%超を占める最大の市場となり、北米の26.7%、欧州の26.4%、ラテンアメリカの3.6%、中東の2%が続くとの分析だ。