モルディブ政府は、世界初となる「国としてのロイヤルティプログラム」の概要を発表した。リピーター化の促進を目的として昨年9月にアイディアを披露していたもので、名称は「モルディブ・ボーダー・マイル」に決定。獲得したポイントに応じてステータスを付与し、それによって対象施設の宿泊費割引や空港でのファストトラックなどの特典を提供する。
ステータスは3段階で、最も低いブロンズ「Aida」は500ポイントが必要で、獲得すると対象ホテルや飲食店で 3%から10%程度の割引を提供。最上級のゴールド「Abaarana」は4000ポイントが必要だが、割引率が高くなるほかファストトラックを利用できさらに無料宿泊も用意する。
獲得できるポイントは、入国で50ポイント、宿泊で1泊5ポイント(1滞在最大6泊まで)などで、さらにハネムーンや誕生日などでの来訪なら30ポイント、オフシーズンなら20ポイントなどの選択肢も設けられている。
なお、海外の旅行系ウェブサイトでは、「ビジネスクラス利用ならファストトラックは付いてくるし、特典が対象施設限定の5%割引では大きな反響は期待できないだろう」との意見も見られる。