WTTCがカンクンでグローバルサミット開催、観光回復へ世界の協調訴え

世界旅行ツーリズム協会(WTTC)が4月25日から27日にかけて、カンクンでグローバルサミットを開催している。Forbesや各国の業界誌が報じるところによると、世界各国から旅行・観光産業に関わる政府閣僚や企業経営者ら600人超が集まり、ハイブリッドイベントとして開催しているもの。

WTTCプレジデント兼CEOのグロリア・ゲバラ氏や、WTTC評議会で要職を務めるヒルトンCEOのクリストファー・ナセッタ氏は、コロナ禍がこの産業に与えた打撃は2008年の世界経済危機の18倍だったと指摘。全体で4.5兆ドルを失い、さらにコロナ前には3.3億人が働いていたにも関わらず現在までに6200万人が職を失っていることを紹介した。

イベントではカーニバルコーポレーション、AirbnbなどのCEOらも登場し、口々に回復には連携が必要と強調。ワクチンパスポートの導入(ただし長期的な活用は逆に妨げになるとの危惧も)やUNWTOによる「ルールを守れば旅行は安全」とのメッセージの発出が必要との意見が多く出たという。

イベントの公式サイトは無料で登録できてカンファレンスの動画も日本語の通訳付きで視聴可能(ただし6時間の長さ)。