企業を相手に出張管理サービスを提供する、いわゆるトラベルマネジメントカンパニー(TMC)の間で買収の動きが活発化している。

アメリカン・エキスプレス・グローバル・ビジネス・トラベル(GBT)は、エクスペディア傘下のTMC「エジェンシア」を買収し、エクスペディアがGBTの株主となり長期的な戦略的提携関係を構築することで合意。GBTのCEOによると、今回の案件は18ヶ月以上前から検討が始まったものでコロナ禍とは無関係で、今後もエジェンシアのブランドは維持し投資も継続する。

GBTは今年1月にも米国の同業で金融系企業などへのサービス提供を得意とするOvation Travel Groupの買収を発表しており、エジェンシアと合わせて、顧客のニーズに合わせてサービスを提供していく方針だ。

一方、2016年創業のTMCスタートアップとして急成長中のTripActionsは、1960年創業の老舗である英国のリード&マッカイを買収。リード&マッカイは買収などにより現在40ヶ国超にオフィスを展開し、特に保険や金融系企業に対して有人の充実したサービス(ハイタッチサービス)を提供しつつ、積極的にテクノロジーの開発するのが特徴で、こちらも当面はブランドを維持する方針。

リード&マッカイのCEOはコロナ禍を原因とする「安売り」ではないとしているが、BTNヨーロッパの取材によると相当額の負債が一因となっている可能性があるという。

さらに、TripActionsと同じくスタートアップとして事業を拡大しているTravelPerkも先月に1.6億米ドルの調達を発表しており、他社買収の可能性を示唆。TravelPerkは、今年1月にも米国のNexTravelを買収しているところだ。

このほか、TMC以外でも米国の総合旅行会社Frosch International TravelがニューヨークのValerie Wilson Travelを買収している。