航空データから旅行トレンドを分析するForwardKeysの調査で、米国へのワクチンツーリズムの状況が明らかになった。特に多いのがラテンアメリカ諸国からで、最多はペルー。行き先では、アリゾナ、フロリダ、テキサスの各州が上位を占めた。

5月18日までの予約データを解析したところ、テキサスやフロリダ州が居住実績に関係なく成人全員にワクチンを接種する方針を発表して以降の2週間で、両州への国際線の予約が急増。例えばフロリダ州では、発表前は2019年比で56%減だったところが33%減まで回復したほか、テキサス州では42%減が9%減にまで高まったという。

また、ラテンアメリカからの予約を見ると、アリゾナ州では2019年比120%増となったほか、テキサス州も230%増と大幅に増加している。特に目覚ましいのはペルー/テキサス間で584%の増加。コスタリカ発も238%増、メキシコ発も217%増などとなっている。

なお、滞在期間に目を向けると、接種してすぐ帰る3泊以内の旅程だけでなく、旅行と組み合わせていると見られる最長22日の長期滞在も増加傾向だという。