海外では会員制のトラベルクラブが一定の人気を集めていて、特にコロナ禍で渡航にかかる手間暇が増加している中で注目が高まっている。

TRAVEL+LEISUREによると、従来は10年の会員権が15万ドルの「Exclusive Resorts」や年間1万7500ドルの「Wheels Up」が富裕層からの支持を得てきており、例えばExclusive Resortsでは、世界中に約400軒の邸宅やヴィラを所有し、プライベートコンシェルジュや、提携先のプライベートジェットや医療のサービスと組み合わせて提供する。年会費のほかに1泊あたり1395ドルで年間最低15泊利用する必要がある

一方、最近は手の届く価格のクラブも増えてきていて、例えば会員のために旅行を計画し予約する「Indagare」は年間395ドルから。また、「Prior」は、世界で最も予約が取れないレストランとされるミシュラン3ツ星のオステリア・フランチェスカーナのシェフと一緒にイタリアのモデナを訪れる旅行などを企画し、従来はFITとしての旅行を好んでいた消費者の心も掴んでいる。

また、小規模グループツアーを催行する「El Camino」は、最近旅行前にオンラインで交流するプラットフォームを立ち上げ。一方、昨夏に創業した「Manifest」は米国の各地に支部を設け、社交クラブの性格を併せ持っている。