豪州の旅行系メディアTravellerがNAIDOC Week(先住民の歴史や文化を称える期間)に合わせて記事を公開し、豪州の市民らに対して負の歴史に目を向ける意義を説いている。

例えば、先住民を殺して街に首を持ち帰ると報奨金が支払われたり白人の下僕となるために訓練を受けさせられる慣行が20世紀に入っても続いていたほか、観光地として人気の場所でも、ロットネスト島が先住民迫害の舞台だったりギプスランドで19世紀の10年間で約450人が入植者や警察によって殺されるなど、豪州のあちこちでこうした負の歴史が存在する。

当事者である先住民の子孫として旅行に関わるJuan Walker氏は、求められればそうした話をする用意はあり、それは同情を求めるためではなく理解を促進するためと説明している。