Travel Weeklyによると、エクスペディア・グループはこのほど動物福祉方針を見直し、イルカやクジラなど鯨類によるパフォーマンスや触れ合いを伴うアトラクションやアクティビティの取り扱いを取りやめた。

切り替えに時間を要するため、2022年までに作業を完了する予定という。

ショーや触れ合いを提供せず、海洋生物を保護して適切な生活環境を恒久的に提供している認定施設は引き続き取り扱う。

旅行業界では、象乗りなどを含めて動物の商業的搾取に対する批判の声が高まってきており、英国旅行業協会(ABTA)も2020年1月に動物福祉ガイドラインを見直し、飼育されている象や類人猿、熊、ワニ、シャチ、ナマケモノ、ネコ科野生動物などに触ったり餌付けしたりする体験の販売停止を推奨した。

Skiftによると、東南アジアには350から400のエレファントキャンプが存在するとされていて、特にタイは250あるが、そのうち象乗り体験を提供していない(=見るだけ)の施設は2つのみという。

また、米国ではシーワールドによるシャチの扱いを非難した映画「Blackfish」が2013年に公開され、経営への影響を偽って否定しようとしたシーワールドと当時のCEOらに合計500万ドル超の制裁金が課され、最終的にシャチの繁殖とショーを終了を決定する結果となったこともある。