英国では往来制限の撤廃を受けて旅行需要が急速に回復し、それに対して人員の確保が追いついていないことでフライトの遅延や欠航、空港での待ち時間の増加など混乱が発生しているが、Business Travellerによると、ヒースロー空港のCEOはこうした混乱は今後12ヶ月から18ヶ月続く可能性があると示唆した。

航空産業が完全に供給量を元通りにするために必要な時間として推測したもので、解決策としては新規雇用時の保安用バックグラウンドチェックなどの制限を緩和することを提案した。

混乱を巡っては政治家が企業の責任を指摘する一方で、業界側からは政策の結果だと反発が起きており、ブリティッシュ・エアウェイズでCEOを務めた経験もある国際航空運送協会(IATA)のウィリー・ウォルシュ事務総長も英政府が突然開国へと方針転換し、2年も休眠状態だった航空業界に準備期間を与えなかったと批判している。