日本が外国人の入国の受け入れ制限を大きく緩和したことで、インバウンド市場が回復してきている。
日本政府観光局(JNTO)による訪日外客統計でも、2019年比は10月(推計値)でも79.0%減に留まるものの、実数では3月までは毎月10万人を切っていたところが4月に12.9万人、5月に13.4万人、6月に17.2万人、7月に27.9万人と増加し、8月から10月までは30万人を超えている。
こうしたなかで、米TRAVEL WEEKLYは実際に旅行会社のツアーで10月に訪日したライターによる市場分析の記事を公開。ツアーガイドが急激な回復を喜びつつも戸惑っている様子や、旅行者として入国時の検疫に不安を感じたが実際には杞憂だった様子、などとともに、予約状況がほとんど2019年水準を回復している旅行会社などの状況も伝えている。
また、英TRAVEL WEEKLYの記事でも、訪日旅行に強いInside Travel Groupの共同創業者が日本への予約が爆発的に増えており今後も続くと見ていることを紹介した。
消費者向けのTRAVEL+LEISUREは11月30日に、「ファーストタイマー」「価格志向の冒険人」「日本びいき」の3つの客層ごとに専門家が考えた旅程を細かく紹介する記事を公開。ほかにも関連記事として受け入れ再開直後のレポートやその他の旅程案などが掲載されている。
クルーズ各社も運航再開が可能となったことを受けて来年の計画を発表。プリンセス・クルーズは3月からの運航計画について日本語で報道発表もしているほか、TTGによるとホーランドアメリカラインもウエステルダムの配船を発表した。
このほかTTGの別の記事では、シーニックラグジュアリークルーズ&ツアーが来年計画している日本の航海に大きな反響が得られていることを紹介している。