PhocusWireは1月19日、新たな旅行販売の決済関連トレンドとして「Save Now Buy Later(SNBL)」を紹介する記事を公開した

ECの世界では分割形式の後払いサービス「Buy Now Pay Later(BNPL)」が人気となっており、米国ではBNPLサービスの提供企業5社によるローン契約の数が2019年から2021年までの3年間で970%も増加して1.8億件に到達。旅行観光産業でもエクスペディアやTrip.comをはじめ多くの企業が導入している。

しかし、それとともに滞納者の増加や延滞金による負担増なども問題となっており、SNBLが新たなサービスとして注目されているという。

SNBLはユーザーが口座を作って目標に向けて資金を貯めていき、企業側はそれにインセンティブを与えて利用を促進するもので、まさに日本の旅行積立そのもの。想定顧客に長い時間をかけてアプローチできる点などがマーケティング機会として捉えられているとのこと。

2018年創業のSNBL企業Monkeeは現在ルフトハンザやカタール航空、Booking.com、エクスペディア、Trip.com、エイビス、バジェットなど30社超の旅行観光計企業と契約。ユーザーの80%は旅行での利用移行を示しているという。

記事ではさらに複数のSNBL企業の事例や戦略などが紹介されている。

 なお、こうしたフィンテック的サービスは総論としても旅行業界の新たな収益源として期待が高まっている。