シンガポールと香港との間では5月26日からトラベルバブルが開始される予定となっているが、延期の公算が高まっている。シンガポール側での感染増加が理由で、両国・地域の閣僚が会合してそれぞれ開始できない可能性が高いと示唆した。

シンガポールの新規感染者数は、3月に9人、4月に55人であったが5月はすでに112人を数えており、さらに変異株も検出。これを受けてシンガポール政府は集まりの人数制限を5人から2人に減らしたり、チャンギ空港への入場を制限したり、一部の低リスク国からを除いて入国時の隔離期間を14日間から21日間に増加したりするなどの対策を取っているところだが、昨年以来の「サーキットブレーカー(ロックダウン)」の可能性もあるという。

シンガポール以外でも、これまで感染拡大の抑え込みが成功していると評価されてきた国々で感染が増え始めて規制が強化される例が出始めており、例えばベトナムもシンガポール同様に隔離期間を21日に設定。また、台湾でも集団の人数制限を設け、週末の「ステイホーム」を呼びかけるなど対策に追われている。