アラスカクルーズを再開するためにカボタージュ規制を一時的に緩和する法案が下院でも可決された。上院は先週通過しており、大統領も近く署名すると見られている。
米国にある2つの港の間を外国船籍の船が運航する場合にはどこか別の国に寄港する必要があり(=カボタージュ規制)、これまでのアラスカクルーズではカナダがその選択肢となっていたが、カナダ政府がコロナ対策で客船による領海の航海を制限したことで実質的に運航が不可能となっていた。
法案の通過によりアラスカクルーズの再開に道筋が付いて、クルーズ会社も運航再開を準備しており、プリンセス・クルーズとホーランドアメリカは7月末からシアトル発着で運航する計画を立てている。
※カボタージュ規制は自国の造船業や海運業の保護を目的としたもので、日本でも同じように規制がある。また日本を含む各国の航空業界でも同様(欧州では規制緩和が進んでいるが、例えば外国の航空会社が羽田/新千歳線を運航することはできない)