「クラスターミーティング」で出張減少か、気候変動対策も強い追い風に
クラスターミーティングは、各国の拠点に(なるべくなら鉄道で)集まって拠点同士をオンラインで結ぶ仕組み。
そのためのサービスを提供するTroopでは、4月に過去1年で契約企業と収益が3倍増になったことを報告していて、ある企業の300人のイベントでは、コストを84%、二酸化炭素排出量を73%、時間を72%削減できたとのこと。
出張用のOBTなどは二酸化炭素排出量を計算して表示するが、それは従業員に対し自分と会社がどれだけの二酸化炭素を排出しているかを実感させ、会社に対して不満を蓄積させるだけだとTroopは主張。
排出量をオフセットするだけでは気候変動対策としては不十分との評価が高まっているため、実際に削減することが重要になっていく。
航空会社のオフセットプログラムは、実際の場面を確認しようがなく、本当にオフセットされているかもわからない。
航空会社やTMC各社もSAF(持続可能な航空燃料)の活用に取り組んでおり、世界全体で気候変動対策のムーブメントは強まっていき、企業が金銭的なコストでなく、「二酸化炭素排出量の予算」の中で出張を判断していくようになるかもしれない。