アマデウスはこのほど、Hopperが手掛けるフィンテック/インシュアテック系商材を航空会社やOTA、メタサーチ、旅行会社などに提供する事業を開始すると発表した。HopperはAIを活用した航空運賃などの変動予測からスタートして現在はOTA化しつつあるスタートアップだが、一部の機能をB2Bで他社にも提供している。
今回は、こうしたB2Bの機能をアマデウス経由で提案するもので、例えば「Cancel for Any Reason」は出発24時間前までであれば理由に関係なく運賃の80%以上の返金を受けられるキャンセル保険で、「Price Freeze」はデポジットを支払うことである時点で利用可能な運賃を14日間まで保持できるもの。
Price Freezeは、値上がりした場合は差額をHopperが支払い、値下がりした場合は差分が返金され、キャンセルした場合はデポジットの返金はない。キャンセル保険の利用料やPrice Freezeのデポジット額は過去の膨大なデータからAIが導き出すという。
アマデウスでは、コロナ禍で予約の柔軟性へのニーズが高まっている中で、Hopperのこうしたサービスを提供することで旅行者の信頼を得られるとアピールしている。
なお、Hopperは逆にアマデウスが持つグローバルのレンタカーコンテンツの利用を始めるという。