Simple Flyingによると、カンタス航空が東京/ケアンズ線の就航を検討している。日本航空とのジョイントベンチャーの申請に対し、オーストラリア競争・消費者委員会(ACCC)か競争が少なくなり消費者に不利益をもたらすとして承認しない仮決定をしたことを受け、申請内容を見直す中で路線開設の案が浮上しているとのこと。

カンタス航空がケアンズから国際線を運航すると2009年以来で、ジョイントベンチャーの認可と入国制限の解除を条件にまずは週4便での就航を計画しているという。

ケアンズへの日本人旅行者数が豪州全体の傾向と同様にこの数年回復傾向にあることに加え、豪中関係の悪化で中国人旅行者の減少が見込まれる中で、ケアンズ観光局や空港などの関係者は新路線への期待を示している。また、オーストラリア商工会議所などもジョイントベンチャーをサポートする声明を出しているという。

課題は、カンタスグループと日本航空が日豪路線のかなりのシェアを占めていることで、両社はジョイントベンチャーが承認された場合に供給量を絞ったり運賃を引き上げたりすることはないと主張している。