豪州発の大手旅行会社Flight Centre Travel Group(FCTG)と日本のNSFエンゲージメントはこのほど、合弁会社の設立に向けた契約を締結した。FCTG傘下で世界各国でTMCのサービスを提供するFCMの日本部門として、2022年1月上旬に「FCMトラベル スタンダード フォア ジャパン」を立ち上げる計画。

NSFエンゲージメントは ソニーコーポレートサービス(現ソニーピープルソリューションズ)とNTTファシリティーズが2019年に設立した合弁会社で、総務や保険などの業務とともにソニーグループの業務渡航手配のサービスも手掛けている。

FCMは世界約100ヶ国でサービスを展開する出張管理旅行会社(TMC)の大手で、英国の業務渡航専門誌「BUSINESS TRAVEL NEWS EUROPE」が昨年発表したTMCランキングでもAmex GBTとCWTに次ぐ3位に入っている

最近では、今年に入ってP&Gが欧州と北米を対象にFCMと契約しているほか、カーボン・オフセットなどの取り組みにも注力。さらに、テクノロジーの活用も強みとしている。

合弁会社では、ソニーグループのインハウス部門を承継しつつ、FCMのプラットフォームを活用し、世界標準のサービスを提供。特にコロナ禍でリスクに対する考え方も変わる中で、より高度なリスク管理の昨日を提供するほか、紙やPCへの依存から脱却して社用スマートフォンの活用を推進するなどサービスを改善していくという。

合弁会社は資本金が1億円でFCTGが66%を保有。代表に白石憲一氏が就き、約50人の体制で事業を運営していく計画だ。