TTG Miceによると、国際PCO協会(IAPCO)の前会長であるマティアス・ポッシュ氏は業界向けイベントで、MICEの復活のためには対面イベントの必要性を分かりやすく提示することが重要との考えを披露した。
コロナ禍で浸透したバーチャルミーティングでは参加費用が対面イベントよりも安価で済み、多くの人が参加しやすく、一方の対面イベントはコロナ禍の渡航制限でテストや隔離などが課されるという構図となっている。
こうした中で対面イベントへの参加を増やすにはイベントの「キュレーション」と特別感が大切で、同氏は地震工学の会議を仙台で開けば、津波と地震が地域にどのような影響を与えたかを実際に見てもらうことができ、唯一無二の体験を提供できると例示したという。
また、参加者に限定したネットワーキングセッションや交流会、ワークショップなども引き続き重要で、同じ分野で仕事をしている人同士などを繋ぎ、そうした人々が帰属意識を感じられるようにする工夫が必要とも言及。
さらに、MICE開催を支援する政府などに対して、コロナの影響でイベントが急遽変更になった場合に主催者に多額の請求が届かずに済むようなサポートも訴えたという。