Stuff.co.nzによると、来年4月からワクチン接種済みの外国人旅行者を7日間隔離付きで受け入れる計画を発表したニュージーランドで、旅行観光産業のなかで「広範なパニック」が起きている。

MICEの業界団体であるBusiness Events Industry AotearoaのCEOは、2月から6月末までの間に1億ニュージーランドドル(約78億円)相当のビジネスイベントが簡単に危険にさらされると危惧。

また、Tourism Export Council of New ZealandのCEOも、計画発表から24時間で「津波のように」キャンセルが相次ぎ1月から4月の期間だけで数百万ドルのキャンセルが発生したといい、計画変更を求める緊急の請願を出した。具体的には、「隔離の廃止」「豪州からの入国は1月か2月に前倒し」「その他の外国人は3月1日に前倒し」を求めたという。

このほか、航空業界の団体であるBoard of Airline Representativesも、「7日間の隔離が義務付けられた来年にはニュージーランドは注目されなくなる」「去年までは直行便で行けた場所でも、オーストラリア経由でしか行けない悪い時代に戻ってしまう」などとコメントしたという。