昨年に適用を申請した米連邦破産法11条(チャプター11)から脱出したアビアンカ航空は、新しい経営計画でLCCとの競争のため自らもLCC化していく戦略が掲げられている。

AIRLINE WEEKLYによると、同社は2023年までに機材を25%増やし、200路線に就航する目標を設定しているが、それと同時にA320の座席数を以前よりも17%から20%増加。燃料を除いたユニットコストを2023年には2019年比で38%低い3.4セントとする計画で、実現すればこの第3四半期で3.5セントだったアズール航空や4.6セントだったゴル航空を超えることなる。

そして、Simple Flyingによるとこれにより運賃も引き下げて2023年には2019年比で30%減を目指しているところ。すでに15%の引き下げは達成しているという。

ただし、LCCとの差別化のため、A320でもより快適な上級クラスの座席を提供するほか、ロイヤルティプログラムの強化、スターアライアンスのネットワークの活用、コパ航空とユナイテッド航空のジョイントベンチャー実現などを目指す。

なお、アビアンカは現存するなかでは世界で2番目に古い航空会社で、2019年には創業100周年を迎えた。また、チャプター11の脱出に際して17億ドルの資金を調達している。