米国で航空機内や公共交通機関でのマスク着用義務が停止されたことを受け、業界や消費者が三者三様の反応を見せている。

航空会社はすでに着用を不要したが、USトラベルアソシエーション(USTA)も「航空機やその他の公共交通機関でのマスク使用の選択の自由を旅行者や旅行業界関係者に戻すものであり、エンデミック化への重要な一歩」と歓迎する声明を発表。その上でワクチン接種済み入国者に対する出国前検査について「旅行の意欲を削ぎ、公衆衛生上の利点も限られている」として直ちに廃止するよう要請した。

また、乗客からもソーシャルメディアなどで廃止を喜ぶ投稿が相次いでおり、あるユーザーはInstagramで客室乗務員が歌いながらマスクを回収している様子を紹介。また別のTwitterユーザーはアラスカ航空の機内でパイロットが「これまでにしてきたなかで最も重要なお知らせです。連邦政府のマスク着用義務が終わりました。ご不用ならお外しください」とアナウンスしたことを投稿し、2.8万件のいいねを集めている。

このほかアムトラックやウーバー、リフトも乗客とドライバー双方のマスク着用を不要化している。

一方、travelmarket reportによると、ニューヨーク・ニュージャージー港湾局は、JFK、ラガーディア、バスターミナル、ワールドトレードセンターのオキュラス・トランスポーテーション・ハブなどについて、公衆衛生当局の指導によりマスクの義務付けを継続すると発表。ニューヨーク市地下鉄などでも着用が必要。ただし、ニューアーク空港などでは不要となっているという。

またThe New York Timesによると、バイデン政権は義務の延長が必要とCDCが判断した場合はフロリダ州連邦地裁の判決について控訴すると発表している。