ハワイ・ツーリズム・オーソリティ(HTA)が発表した5月から7月の航空座席数見通しで、日本路線の座席は前年比462.1%増の14万1542席となった。

東京2空港の合計が前年は2万1568席だったものの、今年は12万2041席に大きく増加。また関空も208.8%増の1万1161席となっているほか、福岡が4726席、札幌が3614席と7月からの運航再開が報告されている。

2019年比で見ると全体が70.6%減と回復が始まったばかりであることを感じさせ、特に中部線は現状では復便予定がなく厳しい状況だが、逆に福岡は161.4%増と上回っている。

なお、8月以降は日本航空(JL)の中部/ホノルル線や成田/コナ線、ハワイアン航空の羽田/ホノルル線の運航再開なども予定されている。

また、HTAでは4月のホテルの稼働状況についてもレポートを発表。これによると州全体のRevPARは前年比84.5%増の283ドルとなり、ADRも23.5%増の371ドル、稼働率は25.2ポイント増の76.2%となった。2019年比でも、RevPARは33.2%増、ADRも36.3%増、稼働率は1.7ポイント減と完全回復に迫った。

調査は20室以上の客室を持つ宿泊施設153軒4万6563室についてSTRのデータを集計したもの。バケーションレンタルやタイムシェアは含まない。

需要の回復は顕著で、州全体の延べ宿泊数はすでに2019年比(以下同)0.3%増の130万泊となっており、収益も36.7%増の4.712億ドルと大幅増。

ホテルのクラス別ではラグジュアリークラスのRevPARが30.4%増、ADRが54.1%増と好調。島別ではマウイが最も好調で、RevPARは44.8%増の442ドル。ADRも57.5%増の610ドルとなった。

このほかハワイ州産業経済開発観光局は4月の渡航者数と観光消費額も発表。これによると、日本人は国内線426人を含めて6749人が訪問しており、このうち85.6%がリピーターで、58.8%がホテルを、25.5%はコンドミニアム、11.5%はタイムシェアを利用したという。また、1月から4月の累計では訪問者数が96.8%減の1万5817人、消費額が93.2%減の4680万ドルだった。

なお、HTAのレポートでは航空路線については会社別や島別、ホテルも島別の概要や各島の部門別の詳細なども紹介されている。