米国で急成長のOTAであるHopperは6月15日、米国国内線の運賃が今年に入って初めて前月を下回ったことを伝えるレポートを発表した。
これによると、現在の国内線往復運賃は平均390ドルで、ピークだった5月中旬の410ドルを下回った。5月または6月をピークに値下がりに転じるのは例年通りであるものの、1月からの4ヶ月間で170ドルも上昇していたトレンドに変化が生じたとも読める。
ただしレポートでは、需要も例年通りショルダーシーズンに入ってはいるものの、燃油高や人手不足による座席供給量の制限などから運賃は引き続き例年より高い水準で推移するとも予想している。
一方、国際線運賃は上昇が続いており、往復の平均は前年比22%増の1075ドルで、2018年と同等の水準となった。今後は例年であれば一旦ショルダーシーズンを経てから夏を迎え、また晩夏から初秋のショルダーシーズンに入ることになるが、Hopperでは入国前の検査廃止を受けて海外旅行予約の増加も報告している。