欧米では需要急増と人手不足などにより航空便の欠航や遅延が多発しているが、Simple Flyingによるとデルタ航空ではパイロットの間で不満が高まっている。
同社のパイロット1万3800人を代表するDelta MECは、経営陣に宛てた書簡で「デルタ航空の運航、乗務員のリソース、トレーニングとスタンダードに対する信頼を失っており、会社の長期的な健全性に懸念を抱いている」「運航の信頼性と傑出した評判は苦境に立たされている」などと表明。
その翌日には、パイロットたちが株主総会の会場前に並びパイロットの数に合わせて便数を減らすよう求めた。
また、顧客向けの公開書簡でも「引き続き安全運航最優先」するとしつつ「現在は休日でも業務があり、時間外飛行も現在のペースで行くとこれまでで最も忙しかった2018年と2019年の合計を秋には上回る見通し」であると厳しい状況を訴えている。
なお、デルタ航空は先月にはすでに、混乱を避けるため7月と8月に1日あたり100便をキャンセルすることを発表しているという。