欧州でMICEや団体需要に特化したリバークルーズ会社の設立が続いている。

TTGによると、英国ではテムズ川で客船「Oceandiva」が今秋にデビュー予定。

カーボンニュートラルなイベントベニューとして差別化する計画で、ロンドン橋からグリニッジまでの川沿いに充電設備を配置して他の船にも利用を呼びかけ。また、調達や飲食オプションなどを含めたイベントのライフサイクル全体で二酸化炭素排出量の削減を目指す。船は全長86mで3つのデッキを供え、立食で最大1500人、着席で560人まで対応する。

また、2024年春にはTranscend Cruisesが就航予定。ウェルネスをテーマにラグジュアリークラスの客船2隻を建造してチャーター専門で運航し、Skift Meetingsによると12隻まで拡大していく計画だ。

なお、MICE以外でも新たな取り組みが出てきており、Travel WeeklyによるとAmaWaterwaysは黒人文化の歴史に着目したコースをフランスから開始。アフリカ系アメリカ人を含め黒人旅行者の需要を開拓しようとする世界的なトレンドに合致した動きで、他のデスティネーションでの展開も予定しているという。