デューク大学フュークアスクールオブビジネス校の研究者がこのほど航空会社のロイヤルティプログラムについて発表した調査結果で、企業は出張者の「ロイヤルティ」のために平均で8%多く支払っている結果が示された。
マイレージプログラムの会員は上級ステータスの達成や維持に近づくほど競合他社より高い運賃を支払ってでもその航空会社を選ぶ傾向があり、雇用者や第三者など自分以外が費用を負担する場合は特にその傾向が強かったという。
自分が支払わなければならないならば他社の安い便を選ぶとの回答者も多く、レポートでは「ロイヤルティプログラムは人々の非合理性を利用するものと考えられているが、実際には消費者の行動は合理的」だと指摘している。
レポートではこのほか、ステータスの達成が近いか難しそうかといった要因による行動の変化などについても言及されている。