hospitalitynetによると、欧州のNikki Beach Hotels Resortsの社長が業界イベントに登壇し、今後想定される景気後退に入った段階でも人員削減は踏みとどまるべきだと訴えた。
欧米では観光産業の人手不足が深刻で、その一因は2020年のコロナ禍初期に多くの従業員を手放したこと。現在はようやく「ホスピタリティやホテルのしごとに再び興味を持つ人材が戻ってきている」ところだが、「ジョブセキュリティとモチベーションを提供できなければ優秀な人材の確保は不可能」だと訴えた。
またHOTEL NEWS RESOURCEによると、人手不足についての危機感はマリオット・インターナショナルのCEOも別のイベントで「この業界がエキサイティングで面白いだけでなく、生涯のキャリアを築くことができる業界だという信頼をどのように回復するかは我々が乗り越えるべき最重要課題の一つ」と語ったとのこと。
ちなみに、これに対してOracle HospitalityのVPは人材の採用と定着にもテクノロジーの活用が有効であると提案。つまり、テクノロジーによってより良いユーザー体験を生み出し、仕事を簡素化して平凡な業務を排除し、さらに報酬を高めることが従業員を引き付けて離さない決定的な要因になるとしている。
Oracleの調査では、世界13ヶ国1.4万人を対象にした調査で、従業員の85%は雇用主によるキャリア支援に満足してなく、88%はコロナによって自分にとって成功の意味が変わったと回答。ワークライフバランスやメンタルヘルス、柔軟性が最優先事項となっているという。