ホテル企業のクルーズ参入計画が相次いでいる。ついに就航したリッツのほかアマンフォーシーズンズも続いており、さらにマリオット系別ブランドについても噂されているところ

また、Travel Weeklyによると欧州で新たなリバークルーズ会社「リバーサイド・ラグジュアリー・クルーズ」が誕生した。

ホテル運営企業のシーサイド・コレクションが立ち上げたもので、旧クリスタルクルーズのクリスタル・モーツァルトをリバーサイド・モーツァルトへリブランドして運航する計画。実際の就航は来年4月の予定という。

そして、Travel Weeklyの別の記事によると、こうしたホテル企業は「クルーズ」の表現を避けがちで「水上の新しい体験」の創出を謳っているといい、「巡航(cruise)はするがクルーズラインではない」とのコメントも紹介されている。

一方、さらに別の記事では、セレブリティクルーズが新しい広告キャンペーンで自らを典型的なクルーズではなく「洋上のラグジュアリーリゾート」を標榜していることを取り上げている。

そしてこうした傾向について3本目の記事では、旅行会社経営者の「高級リゾートの顧客は、クルーズに対して否定的な感覚を持っている」との分析を紹介。混雑やカジノ、ビュッフェなどの典型的イメージからの脱却が重視されている可能性を指摘しており、バイキング・クルーズもブランドイメージから「クルーズ」を取り除こうとしていることを説明している。