Cruise Trade Newsによると、ロイヤルカリビアングループの社長兼CEOは2023年中に中国のコースを再開することはないとの見通しを語った。
第3四半期の決算会見で話したもので、25年末までには再開できることを期待しているという。今年の5月には23年か24年との予測を示していたが、より悲観的な見方に変わったことになる。
ロイヤルカリビアンでは、コロナ前には中国を最重要市場の一つと位置付け、今年米国で就航したばかりの世界最大の客船「ワンダー・オブ・ザ・シーズ」ももともとは中国市場への投入を前提に設計されていた。
なお、中国市場については他のクルーズ会社でも方針を見直す例が出ており、コスタクルーズは今後予定していたすべてのアジアクルーズをキャンセルしたばかり。一方、TTG Asiaによると、シルバーシーは今年12月からアジアクルーズを再開する計画で、中国本土については言及がないものの1月には香港からシンガポールへのクルーズの運航を予定しているという。