RNZによると、タヒチ政府観光局は2027年までの中期計画のなかで旅行者数に制限を設ける案を盛り込んだ。議会の承認は得られていないが、年間で30万人、タヒチの人口1人あたり旅行者1人を上限とする。

計画は「Farira’a Manihini 2027」と名付けられたもので、「ブティック・デスティネーション」として「スローツーリズムのリーダー」を目指す内容。人数を制限する一方、滞在を長期化し地元住民との交流を促進したい考えとのこと。

人口と1対1ということは日本では1.2億人ということになりインパクトを想像しにくいが、オーバーツーリズムの問題が指摘される京都府の例を見てみると、2019年12月時点で人口は推計約259万人だったのに対し、同年に府内を訪れた旅行者数は約8791万人、外国人宿泊者数は約390万人となっていた。

Skiftによると、30万人の数値はタヒチが2019年に達成した過去最高記録と同一という。Skiftの記事内では「Farira’a Manihini 2027」の実際のPDFも閲覧可能となっている。