PhocusWireによると、Datalexはこのほど世界の航空会社役員150人超と10ヶ国1万人の旅行者を対象に航空会社のデジタル活用状況について調査を実施した。

このなかで明らかになったことのひとつが航空会社側と旅行者側の意識のギャップで、「航空会社がAmazonなどのECサイトよりも進んでいる」と答えた割合は航空会社役員では24%に達したものの、旅行者側では11%に留まったという。航空会社の17%は進んではいなくても同等ではあると回答したとのこと。

DatalexのCTOは旅行業界の「知りすぎている人々」の問題点を指摘。「旅行業界には業界を知り尽くした専門家や重鎮達がひしめいており、そのために他の業界から学べることはあまりインプットされていない」のではないかと分析した。

このほか調査では、航空会社が力を入れている分野についても判明。従来型の旅客サービスシステム(PSS)が航空券流通に一定以上の悪影響を及ぼしていると答えた割合は92%に達し、60%が1年から2年以内に国際航空運送協会(IATA)のOne Orderに基づいたプラットフォームへの移行を予定していると回答。残りの35%も3年から5年以内としたという。

またAIの活用でも、レベニューマネジメントにAIを活用しているかするべきと回答した航空会社幹部の割合が69%に上ったことも紹介。記事ではこれらの詳細のほか、決済関連テクノロジーについても文字数を割いて取り上げており今後の可能性についても説明している。