Hotel Managementによると、人手不足に悩むホテルにとってテクノロジーの導入が活路になる可能性がある。

アメリカン・ホテル&ロッジング協会(American Hotel & Lodging Association、AHLA)の5月の調査では会員企業の97%が人手不足を報告しなかでも49%は深刻な状況で、その後の再調査で改善はしたものの引き続きそれぞれ87%と36%と高い水準が続いている。そしてこうした状況は、2023年も旅行需要の回復は続くことから自然な改善は期待しにくい。

これに対するテクノロジーの活用では、例えば経験の少ないスタッフを雇用した際に、当人が自分の役割を迅速に理解し、周囲と即座にコミュニケーションを取り、先輩を追いかけ回すことなく自分自身で疑問への答えを見つけられるようにするような仕組みが利用できるとのこと。

AccorのCEOは「履歴書も経験もない人も面接して24時間以内に採用している」状況を語っており、そうしたスタッフたちは言語の問題を抱えることも多いが与えられるトレーニングは6時間のみ。それでも、テクノロジーの活用によってホテルが求めるスタンダードは維持可能。

そしてさらにデジタル化による効率化も期待できることから、テクノロジーの活用が進んでいるホテルでは顧客満足度が上昇する傾向があるという。