旅行観光産業全体で人手不足が問題となっているが、自社で人材を育てる「自給自足」モデルが少しずつ始まっている。

今年4月に取り上げたリッツ・カールトンの例では、スイスのEHLホスピタリティビジネススクールとともにモルディブで人材トレーニングのプログラムを運用。人材を育てて確保するとともに離職の防止も目指す。

一方、PhocusWireによるとテクノロジー系新興TMCのTravelPerkはダイバーシティ向上の観点からソフトウェアエンジニアの職で女性の採用を進めているものの候補者を見つけるのが難しく、様々な手段を講じた末に教育プログラムを導入した。

プログラムは15週間に渡って学費を負担するだけでなく給与も支払うもので、「高いし時間がかかる」ものの「メリットは圧倒的にそれを上回る」との認識。すでに参加した5人のうち4人を採用しているという。