米Travel Weeklyによると、米国のホテル業界ではコンシェルジュの需要が高まっている。

旅行観光産業ではAIや自動化、効率化などが注目トピックとなっているが、ホテルが求めるコンシェルジュの数は実際に採用可能な人数を遥かに上回っている状況とのこと。優秀な人材を求める施設は、以前はロサンゼルスやニューヨークのような大都市に集中し、多くが5ツ星ホテルだったが、現在では西部や中西部、そして4ツ星以下でもニーズが高まっているという。

一因として挙げられているのは宿泊料金の高騰で、単価が上がることで求められるサービスレベルも高くなり、2ツ星クラスでもコンシェルジュを雇う施設も存在するところ。また、ホテル外でもレストランやアトラクション、アクティビティの運営状況がコロナで変化したことでコンシェルジュの能力に頼ろうとする宿泊客が増えていることも需要増の背景にあるという。

一方、供給側では、コロナ禍での人員削減で人材自体が減っており、売り手市場化に拍車がかかっている様子だ。