TTG Asiaによると、国連世界観光機関(UNWTO)が公表したデータで世界全体での海外旅行者数がコロナ前のほぼ90%まで回復するペースで推移している。
1月から9月までの人数を9.75億人と推計したもので、2022年比では138%、2019年との比較では87%となった。第3四半期のみでは91%だったという。一方、支出額は通年で1.4兆米ドルとなり2019年比93%となるとの予想。
デスティネーションの地域別では中東、欧州、アフリカが好調。特に中東は120%と全地域で唯一コロナ前をすでに超えている。また欧州は94%、アフリカも92%と順調。アジアは全体で62%、南アジアのみだと95%、北東アジャイは50%などとなっているという。
欧州の海外旅行は日本人の国内旅行に相当する近距離旅行も含まれるので、その欧州がやっとCovid前水準に戻ったことは、早急にCovidから脱却して経済を回した欧州が正確でないことを示している。
国内外を含めた全体の旅行需要の回復度合は、開国や脱マスクにおける日本と欧米の差をそこまで反映していないとの結論になりそう